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「転職エージェント 評判」「口コミ」で検索して、結局どのサイトを信じればいいのか分からなくなった――そんな状態でこのページにたどり着いた方が多いのではないかと思います。私は転職エージェントの中の人ではありません。逆に、エージェント経由・直応募の両方から届く候補者を、企業側の人事として3年間、年間500人以上面接し、書類は800枚以上選考してきた立場です。だからこそ、口コミサイトに書かれている「内定率No.1」「満足度98%」のような数字を見るたびに、正直、少し引っかかります。あの数字がどう算出されているのか、外部からは検証のしようがないからです。
この記事では、私自身がそのエージェントを利用した体験談は書きません(利用していないので書けません)。代わりに、採用する側にいた人間として「エージェント経由の応募が、採用の現場でどう扱われていたか」という、口コミサイトには出てこない視点をお伝えします。そのうえで、実在するサービスについては公式情報で確認できる事実(対象年代・対応エリア・料金・特徴)だけを紹介し、評判・口コミそのものをどう読めばいいかの基準をまとめます。
転職エージェントの評判・口コミサイトの「内定率No.1」を元人事はこう見る
転職エージェントの比較サイトを開くと、たいてい「顧客満足度No.1」「内定率No.1」といった見出しが並んでいます。私はこの手の数字を、そのまま信じて選ぶのはおすすめしません。理由は単純で、調査対象者数・調査方法・「満足」の定義がサイトごとにバラバラで、外部から検証できないからです。同じ会社が複数の切り口で「No.1」を取っていることも珍しくありません。それ自体が悪いというより、「No.1だから安心」という判断の仕方が危ういということです。
採用の現場にいた人間として言えるのは、口コミサイトの評価と、実際に採用側から見た「そのエージェント経由の候補者の質」は、必ずしも一致しないということです。私が人事をしていたとき、あるエージェントは口コミサイトでの評価が高くありませんでしたが、送られてくる候補者の職務経歴書は毎回丁寧に整えられており、担当者からの推薦コメントも的確でした。逆に、知名度が高く評判も良いとされるエージェント経由でも、明らかに求人票を読まずに応募している候補者が混ざっていることもありました。口コミの星の数と、担当者一人ひとりの当たり外れは、別の話だということです。
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当サイトがおすすめする選択肢の一つです
転職エージェントは相性による部分も大きいため断言はできませんが、サポート体制や求人の幅という観点で検討する価値があるサービスとして以下を紹介します。
採用側から見た、口コミでは分からない転職エージェントの内実
口コミサイトに書かれないことのひとつに、「エージェント経由の応募は、企業側にとって採用コストが発生する」という構造があります。直応募やリファラルと違い、エージェント経由の採用が決まると、企業は年収の30〜35%程度を紹介料として支払うのが一般的です。これは求人票には書かれませんが、企業の採用担当者は当然このコストを意識しながら書類を見ています。つまり、同じくらいの経歴の候補者が直応募とエージェント経由の両方から来た場合、「なぜこの人はエージェント経由なのか」「このコストに見合う推薦理由が担当者から来ているか」を、無意識のうちに見てしまうということです。
ここで差がつくのが、担当者が書く推薦文の質です。私が受け取っていた推薦文には、大きく分けて二種類ありました。ひとつは、候補者の経歴を要約しただけの、職務経歴書をなぞるようなもの。もうひとつは、「この方は前職で評価されていたが本人はそれに気づいていない」「面談では控えめだが、実務では周囲を巻き込む力がある」といった、面談を通してでしか分からない情報が入っているものです。後者の推薦文がついた候補者は、書類の時点で一歩前に進んで読まれます。これは口コミの星の数では絶対に分からない、担当者個人の力量の差です。
だからこそ、「このエージェントは評判がいいから安心」ではなく、「担当してくれる一人の人が、自分のことをどれだけ理解しようとしてくれているか」を、初回面談の中で見極める必要があります。口コミはあくまで、そのエージェント会社全体の傾向を知るための参考情報にすぎません。
「転職エージェントは女性がいい」「合わない担当に当たった」という口コミ、結論だけ先に言うと
評判・口コミを検索していると、「転職エージェントは女性がいい」「転職エージェントで合わない担当に当たった」という声によく出会います。どちらも、採用側にいた人間から見て、十分に根拠のある感覚です。育児やライフイベントの相談は同性の担当者のほうが話しやすいという方は一定数いますし、担当者の経験年数や得意業界によって、求人提案の的確さには明らかな差が出ます。結論だけ先に言うと、どちらの悩みも「エージェント会社そのもの」の評判ではなく、「担当してくれる一人の人」の問題であることがほとんどです。多くのサービスは登録後に担当者の変更を申し出ることができるので、口コミを読んで不安になった時点で諦めるのではなく、まず自分の担当者に希望を伝えてみることをおすすめします。この二つのテーマについては、それぞれ別の記事で採用側の視点も交えて詳しく取り上げているので、気になる方はあわせて読んでみてください。
良い口コミ・悪い口コミの「投稿時期」と「具体性」で見るべきポイント
評判・口コミを読むときにもうひとつ意識してほしいのが、「いつ書かれたものか」という時期の視点です。転職エージェントのサービス内容や担当者の体制は、数年単位で変わっていきます。3〜4年前に書かれた「対応が悪かった」という口コミが、今も同じ状態とは限りません。逆に、直近数か月以内の口コミが複数のサイトで似た傾向を示している場合は、現在の運営体制を反映している可能性が高く、参考にする価値が上がります。比較サイトを見るときは、投稿日付が明記されているかどうかも、そのサイト自体の信頼度を測る材料になります。
もうひとつは、具体性のレベルです。私が採用の現場で候補者の話を聞いていて感じたことですが、良い担当者について語るとき、人は驚くほど具体的な場面を語ります。「面談で、前職の退職理由をどう企業に伝えるかまで一緒に考えてくれた」「面接前日に想定質問のすり合わせをしてくれた」といった具合です。逆に、不満を語るときも「返信が遅い」ではなく「〇日待っても連絡がなかった」のように、時間や回数が入っている口コミのほうが、実際の体験に基づいている可能性が高いといえます。星の数だけを見て一喜一憂するより、上位に表示されている口コミを2〜3件、実際に開いて読んでみることを私はおすすめしています。
評判・口コミを読むときに元人事が見ている5つの判断基準
ここまでを踏まえて、転職エージェントの評判・口コミを読むときに、私が実際に重視している基準を5つ挙げます。
1. 対象年代とあなたの年代が一致しているか。口コミの多くは20〜30代の体験談が中心です。40代・50代向けの評判は絶対数が少ないため、「口コミが少ない=悪い」ではなく、「そもそも同世代の声が集まりにくい」ことを踏まえて読む必要があります。
2. 対応エリアが自分の希望勤務地と一致しているか。都市部に強いエージェントを地方在住の方が使うと、紹介される求人自体が少なくなり、「対応が悪い」という印象だけが残ってしまうことがあります。
3. 良い口コミと悪い口コミの内容が具体的かどうか。「対応が良かった/悪かった」だけの抽象的な感想より、「求人提案の理由を説明してくれた」「面談の日程調整が早かった」など、具体的な行動が書かれている口コミのほうが参考になります。
4. 無料か有料か、収益構造を理解したうえで読んでいるか。転職エージェントは基本的に企業側から紹介料を得る仕組みで、求職者側の負担は無料です。これを知っておくと、「なぜこの求人を勧められたのか」を少し引いた目で見られるようになります。
5. 一次情報(公式サイト)で裏を取れる情報かどうか。対象年代・対応エリア・専門分野といった事実情報は、比較サイトの二次情報ではなく、可能な限り公式サイトで確認する習慣をつけることをおすすめします。
参考までに、公式サイトで確認できた範囲の事実を挙げておきます。リクルートエージェントは求人数・対応エリアともに全国規模で、20代から40代・50代以降まで幅広い年代の求人を取り扱っており、利用は無料です。dodaは20代から40代を中心に、若手からミドル・ハイクラス層まで対応し、地域に強いパートナーエージェントサービスも併設されています。パソナキャリアは年収800万円以上のハイクラス求人に厚みがあり、対応エリアは全国で、25〜35歳が比較的多いものの40代以上の登録も少なくないとされています。いずれも、どの年代・エリアに強いかという「向き不向き」があるだけで、優劣を単純に比較できるものではありません。
こんな人には評判サイト頼みの選び方は向かない
正直に書いておきますが、評判・口コミサイトの比較記事だけを読んで一社に絞り込む選び方は、あまりおすすめしていません。特に次のような方には向かないと感じます。
まず、「口コミの点数が一番高いところに登録すれば安心」と考えている方。ここまで書いてきた通り、点数はエージェント会社全体の傾向であって、あなたの担当になる一人の相性まで保証するものではありません。次に、自分の年代・業界・希望エリアを明確にしないまま比較記事を読んでいる方。対象年代やエリアが自分と合っていない口コミをいくら読んでも、参考にはなりにくいものです。最後に、一社だけに登録して、合わなかったらすぐに転職活動自体をやめてしまう方。担当者との相性は登録してみないと分からない部分が大きいため、複数登録してから絞り込むほうが、結果的に遠回りになりにくいというのが、採用側から見てきた実感です。
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当サイトがおすすめする選択肢の一つです
転職エージェントは相性による部分も大きいため断言はできませんが、サポート体制や求人の幅という観点で検討する価値があるサービスとして以下を紹介します。
まとめ
転職エージェントの評判・口コミは、「そのエージェント会社の大まかな傾向」を知るための参考情報であり、「あなたに合う担当者に当たるかどうか」までは保証してくれません。口コミサイトの数字を鵜呑みにするのではなく、対象年代・対応エリア・料金の仕組みという事実を公式サイトで確認したうえで、実際に面談を受けて相性を確かめる。合わないと感じたら担当者変更を申し出るか、複数のサービスを併用しながら比較する。採用する側にいた人間として、遠回りに見えて、これが一番確実な選び方だと感じています。
面接での「実際の答え方」まで知りたい方へ
このブログでは、面接官が何を見ているかという考え方を中心に書いています。実際の面接でどう答えるか、質問別の回答テンプレートや、職務経歴書・二次面接・条件交渉までを含めた具体的な内容は、noteにまとめています。

