「なぜ落ちたのか教えてもらえませんか」
面接後にこう聞いてくる人が、たまにいます。
私は人事として3年間、500人以上の面接を経験しました。そして今日は、その問いに正直に答えようと思います。
「落とそう」と決めた瞬間が、面接中に確実にあります。
「合否は面接の最初の5分で決まっている」は本当か
結論から言うと、半分は本当です。
最初の5分で「この人は良い」と感じた場合、そこから大きくひっくり返ることはほぼありません。最初の印象がそのまま採用に直結する確率は高い。
ただし「落とそう」と決める瞬間は、最初とは限りません。面接の途中で、むしろ後半で決定的な瞬間が来ることも多かった。
では実際に、どんな瞬間に「難しいな」と感じたか。今日は3つ正直に話します。
瞬間①:「御社が第一志望です」を繰り返したとき
「御社が第一志望です」という言葉を、面接で3回以上使った人がいました。
最初は「熱意があるな」と感じます。でも繰り返されるうちに、私の中で「なぜそこまで言うんだろう」という疑問が生まれてきます。
実際に聞いてみると、他社も受けていて、そちらのほうが条件が良かったりする。「第一志望です」は本音ではなく、面接でそう言えば良いと思っていたわけです。
採用担当者は、意外と「本音か建前か」を見ています。熱意を伝えたいなら、「第一志望です」と繰り返すより、「なぜこの会社でないとダメなのか」を具体的に話してください。その差は、面接官には明確にわかります。
瞬間②:失敗を「環境のせい」にしたとき
「前職では上司が〜で、チームの雰囲気が〜だったので、成果が出しにくい環境でした」
この手の発言が出てきたとき、私は「次もそう言うんだろうな」と感じました。
失敗談を聞くのは、自己反省ができるかを見たいからです。環境の話が出てくること自体は悪くない。問題は「だから自分はこう変わった」という続きがないとき。
失敗を話すときは、必ず「そこから自分がどう動いたか」をセットにしてください。
瞬間③:「特に質問はありません」と言ったとき
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞くのは、採用担当者にとって必須の確認です。
「特に質問はありません」と言われたとき、正直に言うと少し残念でした。
入社後に働くつもりがあるなら、聞きたいことが何もないはずがない。「質問がないこと=志望度が低い」と判断する面接官は多い。少なくとも私はそう感じていました。
準備できる質問は必ず1〜2個持っていく。「業務内容の詳細を聞いてもよいですか」だけでも、ないよりはるかにマシです。
「落とした」のではなく「届かなかった」
落とす、という言葉は私にとっていつも重かった。
面接官が不合格にするのは、応募者を否定したいわけではありません。「この条件では採用できない」という判断です。
だから「落ちた理由」を知りたいなら、相手を変えるより自分が変わるほうが早い。今日話した3つの瞬間に心当たりがある人は、次の面接で試してみてください。
元人事として、転職の本音を毎日発信しています。
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